【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


「……あ、あたし、も、……好き」



ほんとは、山田くんのこと大好きって言おうとしたのに。


山田くんの言葉が破壊力抜群すぎて、頭が正常に機能しなかった。


脳の細胞まで、すっかり溶かされてしまったみたい。


心臓がドゴドゴ音を鳴らして、体中が火照って倒れてしまいそうだ。


真っ赤な顔で、なんとか声を絞り出してつぶやくと、耳に届いた心地いい山田くんの笑い声。



「あーあ。カワイイなぁもう」


「……、へ、あ。えっ。……えぇっ!?」



えええぇぇぇえぇぇええっ!?


今までのどの瞬間より、甘い声が鼓膜を揺らして。


血が逆流したように全身熱くなって、オーバーヒートで頭から煙が出そう。


天国へと手放しそうになる意識をなんとか引き戻す。



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