キミのウタ
「寝かせないから....」



ふっと耳元で囁かれた甘い言葉に私の拒否権なんて1ミリもない


「廣瀬、床痛いよ.... 」



「移動しよっか....」



ひょいっと私をもちあげて寝室へ向かう廣瀬。




その腕はいつもよりも優しく、いつもよりも温かかった....



「奈音」



キスの間のたびに甘く囁かれる私の名前。



それを聞くたびに廣瀬に溺れていくようなそんな感覚に陥る




麻痺....していくみたいに



中毒のように。



彼は甘く私を離してはくれない....



みえない檻にそっと囲われたような、世界には二人しかいないのかもしれないって思うような



心地よさがそこにはあった
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