三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
そして案の定楓駕(ふうが)は
「今日はお疲れさま。ってか、普通自分が働いている会社の社長が死んだとしても、代表者だけ葬儀に参列すれば良いハズだよね?、それなのになんで美園が告別式の会場内に、参列していた訳?しかも祭壇の前であんなにも取り乱してさ。それって普通どんなに考えたって可笑しいだろ。ちなみに俺にとっては本当にその事が不思議で尚且つ解(げ)せないんだけど」
と単刀直入に聞いてきた。
『キ・キター!』と内心美園はビビった。ちなみに美園はついさっきまで楓駕とチーフマネージャーの二人との出会いの思い出に浸っていたから、すっかりと自分とおじさまとの関係の言い訳を考えるのを忘れていたのだ。
そして楓駕からのその問いかけに
「あの、その、……」
と、しどろもどろになって美園が言いよどんでいると、丁度隣のテーブル席にオーダーのマカロニグラタンを置きに来たその喫茶店のオネー系のマスターYONKO(よんこー)が、美園に助け舟を出してくれた。
「あっ、楓駕ちゃん、実はあなたのお父さまが亡くなったから告別式に参列したらって、美園ちゃんに勧めたのはこのあたしよ。だって一昨昨日(さきおととい)このお店であなたのお父さまが、急に心臓発作で亡くなったと言う事をあたしお客さまから聞いたの。
「今日はお疲れさま。ってか、普通自分が働いている会社の社長が死んだとしても、代表者だけ葬儀に参列すれば良いハズだよね?、それなのになんで美園が告別式の会場内に、参列していた訳?しかも祭壇の前であんなにも取り乱してさ。それって普通どんなに考えたって可笑しいだろ。ちなみに俺にとっては本当にその事が不思議で尚且つ解(げ)せないんだけど」
と単刀直入に聞いてきた。
『キ・キター!』と内心美園はビビった。ちなみに美園はついさっきまで楓駕とチーフマネージャーの二人との出会いの思い出に浸っていたから、すっかりと自分とおじさまとの関係の言い訳を考えるのを忘れていたのだ。
そして楓駕からのその問いかけに
「あの、その、……」
と、しどろもどろになって美園が言いよどんでいると、丁度隣のテーブル席にオーダーのマカロニグラタンを置きに来たその喫茶店のオネー系のマスターYONKO(よんこー)が、美園に助け舟を出してくれた。
「あっ、楓駕ちゃん、実はあなたのお父さまが亡くなったから告別式に参列したらって、美園ちゃんに勧めたのはこのあたしよ。だって一昨昨日(さきおととい)このお店であなたのお父さまが、急に心臓発作で亡くなったと言う事をあたしお客さまから聞いたの。