月の満ち欠け
  後に残された峻哉は
「?母があの娘を知っているって……いったいどう言う事なんだ?」
  と一言呟いた。



  
  自分の部屋に戻り峻哉はしばし寝転びながら思案した。『あの少女の事を母に聞いてみるべきか否か?』やがてその言葉が峻哉の頭の中でグルグルと回り始めた。




「よし!聞くきゃないな」
  と峻哉は小さく叫ぶとそのまま眠りについた。




  今日は日曜日である。母親は仕事が休みで普段出来ない家事に追われせわしなく動き回っていた。やがて溜まっていた家事が一段落ついたのか、リビングでテレビを点けお茶を飲み始めた。
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