飛ばない蝶は、花束の中に





お兄ちゃんは、私を部屋に戻してから、またリビングに行ったんだ?


とか。

小さな事が気にかかる。




リビングでは、3人で何を話すの?

いやらしいくらいに、気にかかる。





「…私、らしくもない」


私は顔を上げて、涙の跡を拭うと大きく息を吸った。




気になるなら、行けばいい。
気になるなら、訊けばいい。


私は私。

私には、この夏休みしか時間はないんだから。






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