飛ばない蝶は、花束の中に
「…じゃあ、どうしてお兄ちゃんと寝たのよ!」
「それは……!!…み…深雪ちゃんと同じ部分もありますっ」
「…同じ部分!?」
私と、同じ?
何が同じだって言うのよ。
「好きで……好きで。ほんとは駄目なのに…好きになっちゃったと思って………」
深雪ちゃんと同じ。
だから…。
抱かれたく、なっちゃった気持ちがあったのも…嘘じゃない。
「…凱司さん、優しいから…いろんな事…汲んでくれて…」
と、視線を落とした雅は。
でも深雪ちゃんは、と続ける。
「深雪ちゃんは…他人じゃ、ない」
一生、他人には、ならない。
一生、凱司さんとの繋がりは切れない。
だから。
「深雪ちゃんは、きっと後悔しちゃうから」
よく解らないけど、“妹”って体が繋がらなくても、繋がってるものでしょう?
雅は。
私が何を望み、何をしようとしたのかわかっているかのように、そんな風にゆっくり喋ると、羨ましい気がする、と。
笑った。