飛ばない蝶は、花束の中に


“タカノ”に伝えてくる、と言った雅を止めたのは私。

どうせ駄目だと言われて、大人しく引き下がってくると思ったから。



畳んだ洗濯物を決まった場所にしまい、“タカノ”のものを手に取った雅から、それを取り上げてテーブルに置いた。



「…連れて行ってくれるの?くれないの?」


強引な私に折れたのか、雅は動きを止め、大きく息を吸って止めると。

ゆっくり吐き出してから、行きましょう、と。



でも、そこのコンビニに行くと言ってきますね、と。

“タカノ”の洗濯物を再び抱えて、意を決したように。



そこまでなら、大丈夫なんです、と微笑んだ。




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