飛ばない蝶は、花束の中に


「私、お兄ちゃんも悪いと思うわ!!」


声も上げずに、“タカノ”を突き倒し、完全に馬乗りになった雅が、“タカノ”の頬を必死で押さえるのを横目に、私はお兄ちゃんに向き直った。



「様子見てるだけじゃ、この2人はどんどん依存していくだけじゃない!」


“タカノ”にあんな仕事させてるなんて!

雅が大事なら“タカノ”に、もっとマトモな仕事をさせればいいじゃない!




ふ、と。

不自然に目を逸らしたお兄ちゃんを不審に思って振り返れば。



“タカノ”に馬乗りになった雅のスカートが。


「ちょっ……雅…あんた…!!…は…はしたないでしょーッ!?」



勢いそのままにめくれあがり、短い丈も手伝って、見事に。



まぁ……丸見え、と。
なっていた。



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