飛ばない蝶は、花束の中に



だっ……だからさぁ!



本気で、必死で。

“タカノ”は、あけすけなく弁解した。


それはもう、私の居ないところで話しなさいよ、ってくらい、あけすけなく。




「俺が…んな事、無理にさせるわけないし、別に雅ちゃんが下手くそだからって訳じゃなくて………!!!」



雅は、お兄ちゃんに運ばれて降ろされたまま、リビングのソファーの上。

隣に座った私に、鷹野さんが…ごめんね、と。

小さく囁く。




「……どうしても…する…って言うし…してもらったけど!」

我慢してまで拒否する事、無いだろ!?




「あんまり可愛くて…、普通にさあ!!…もういいから挿れさせて、ってなるだろ!?」



お兄ちゃんに掴みかからんばかりに、必死に訴える“タカノ”は、手まで使われたら出ちゃうだろ!? なんて。



…やめてよ…!
……生々しいのよ!!




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