乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


「早退したら!?まじ真っ青だよ!?」


自分で思ってる以上に顔に出てしまっていたようだ。

舞香はあたしの返事も待たずに店長の方へ走って行った。


どうやらあたしの体調の事を店長に言ってくれたようで、店長はあたしに早退しろと言ってきた。


「本当に顔色悪いなぁ、今日はもういいから帰っていいよ」


「…でも」


「最近シフト入れすぎちまったもんな…ごめんね、気づかなくて」


そう言って、あたしにタイムカードを渡してきた。

でも…このまま働いてたら大きなミスをしていたかもしれない。

とても仕事ができる状況じゃないもの。

舞香が言ってくれてすごく助かった。


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