乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

デニーズは土曜日ということもあって、家族連れで混んでいた。


「お、康大!」


順番待ちしていたあたし達に声を掛けたのは、同じクラスの男子だった。

ああーヤバいとこ見られたかも…


「なに!?やっぱお前ら付き合ってんの!?」


TDLでも一緒にいるところを見られてるんだから、誰がどう見てもそうなるよね…


「付き合ってな…」

「おう!付き合ってっから!よっしく!」


またもや否定しようとしたあたしの言葉にかぶせて康大が言った。

そしてあたしの肩を抱いて自分の方に引き寄せる。


「ちょっとっ…!?」


「まじか!!お前ら仲いーよな!んでお邪魔しても悪いんで先いきま~す」


そう言って男子たちはあたしたちを冷やかしながら行ってしまった。


こ…この男は…



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