乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
昨日美優さんは、陸さんの事を好きで好きでしょうがないって顔で見ていた。
今でも陸さんの事を想ってるんだ…
「だからね、ここに彼と一緒に行けたらいいなぁって思って…」
もう美優さんの言葉が耳に入ってこない。
あたしは動揺を隠すために、更衣室を出てトイレへ向かった。
確かにあたしは美優さんと、美優さんの元彼の事を応援していた。
うまくいけばいいなって、心からそう思ってた。
でもそれが陸さんだったなんて。
あたしは自分で自分の首を絞めていたんだ。
バイトが始まる時間まで、あたしはトイレの個室にこもっていた。
数分後、二人組の女の子がトイレに入ってきた。
声を聞くかぎり、バイトの山西さんと小出さんっぽい。
2人はギャル系で、プライベートではあまり話をしたことはない。
何やら二人は声のトーンを落として話し始めた。