乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
何を考えているんだろう。
思い起こしてみれば、バイト中、気づくといつも美優さんはあたしを見ていた。
でもそれは新人のあたしを心配して見ててくれているんだとばかり思っていた。
そうじゃなかったんだ…
そう思うと、悲しくて涙が出そうになった。
信じていた人に裏切られるってこんなにも辛いことなんだ…
あたしは決心した。
このままじゃずっと平行線を歩くことになる。
いつか決着をつけなければいけないこと…
あたしは、トレイを拭いている美優さんに駆け寄った。
「どうしたの?」
美優さんはいつものように優しい笑顔を見せる。
「美優さん…話があります」
「ん?何か分かんない事あった?」
「いえ…仕事の事じゃないんです。今日終わったら時間ありますか?」