絶滅危惧種『ヒト』
「あれ、聖人じゃないか? どうかしたのか?」
突然声をかけられて、振り返るとそこに、兄の親友の井上が立っている。
「井上さん!」
「何でここに?」
「それが……彼女の叔父さんが亡くなったって連絡があって、ここに来たんですけど、その叔父さんが特殊な病気らしくて、ずっと待たされてるんです」
「それって……もしかして例の南極の?」
「ええ、そうです。あの氷をくれた人です」
「そ……うか……」
「っていうか、井上さんは何でここに?」
「それがなぁ聖人……ちょっと」
井上は周囲にいた梓たちに気がついて、聖人を手招きで離れた場所に誘う。
「まだハッキリとは分からないけどな、新種の病原体が見つかったらしい」
「まさか……」
聖人は目を見開いた。それに対して井上が頷く。
「もしかしたら新種の伝染病の可能性もある。おまえは患者と接触しているから、もしかしたらヤバいかもしれないな」
「嘘……」
「冗談……と言いたいところだが、その可能性はゼロじゃない。もっとも今はまだ何も分からないけどな。ただ……可能性がゼロじゃない以上、あまり人と接触しないようにな」
「おい、井上! 何やってるんだ。行くぞ」
「ああ、はい。じゃあな聖人」
井上は聖人に向かって手をあげると、小走りで立ち去った。
突然声をかけられて、振り返るとそこに、兄の親友の井上が立っている。
「井上さん!」
「何でここに?」
「それが……彼女の叔父さんが亡くなったって連絡があって、ここに来たんですけど、その叔父さんが特殊な病気らしくて、ずっと待たされてるんです」
「それって……もしかして例の南極の?」
「ええ、そうです。あの氷をくれた人です」
「そ……うか……」
「っていうか、井上さんは何でここに?」
「それがなぁ聖人……ちょっと」
井上は周囲にいた梓たちに気がついて、聖人を手招きで離れた場所に誘う。
「まだハッキリとは分からないけどな、新種の病原体が見つかったらしい」
「まさか……」
聖人は目を見開いた。それに対して井上が頷く。
「もしかしたら新種の伝染病の可能性もある。おまえは患者と接触しているから、もしかしたらヤバいかもしれないな」
「嘘……」
「冗談……と言いたいところだが、その可能性はゼロじゃない。もっとも今はまだ何も分からないけどな。ただ……可能性がゼロじゃない以上、あまり人と接触しないようにな」
「おい、井上! 何やってるんだ。行くぞ」
「ああ、はい。じゃあな聖人」
井上は聖人に向かって手をあげると、小走りで立ち去った。