絶滅危惧種『ヒト』
「なぁ兄ちゃん」
「何だ?」
「梓の叔父さんなんだけど……」
「うん」
「何の病気なの?」
「え?」
「詳しくは教えてくれないけど、感染症研究所に搬送するって言われてさぁ……ってことは、なんらかの感染症で亡くなったってことだよな?」
「ああ、そうだ」
「ってことは、飛沫感染や接触感染をするなら、俺たちも伝染ってる可能性が高いよな?」
見つめてくる弟に対して、直樹はその目をジッと見つめただけで、返事はしなかった。
「何って病気なんだ?」
「分からない」
「え?」
「新種なんだ……。彼女の叔父さんは消化器官が溶けてたらしい」
「なっ……」
「新しいウイルスだ。おそらくは南極で太古の昔より、氷の中に眠っていたんじゃないかと思う」
直樹は、さっき思い出した父との会話や、自分の想像を聖人に喋った。
「父ちゃんがそんなことを言ってたのか」
「ああ、まぁでも、すぐにワクチンをが出来るだろうけどな」
「潜伏期間ってどれくらいなのかな? 俺たちも感染してる可能性があるから」
「そうだな……叔父さんがいつ感染したか次第だけど、二三日くらいかな?」
「それまでにワクチンって出来るの?」
聖人に見つめられて、直樹は言葉に詰まった。
「何だ?」
「梓の叔父さんなんだけど……」
「うん」
「何の病気なの?」
「え?」
「詳しくは教えてくれないけど、感染症研究所に搬送するって言われてさぁ……ってことは、なんらかの感染症で亡くなったってことだよな?」
「ああ、そうだ」
「ってことは、飛沫感染や接触感染をするなら、俺たちも伝染ってる可能性が高いよな?」
見つめてくる弟に対して、直樹はその目をジッと見つめただけで、返事はしなかった。
「何って病気なんだ?」
「分からない」
「え?」
「新種なんだ……。彼女の叔父さんは消化器官が溶けてたらしい」
「なっ……」
「新しいウイルスだ。おそらくは南極で太古の昔より、氷の中に眠っていたんじゃないかと思う」
直樹は、さっき思い出した父との会話や、自分の想像を聖人に喋った。
「父ちゃんがそんなことを言ってたのか」
「ああ、まぁでも、すぐにワクチンをが出来るだろうけどな」
「潜伏期間ってどれくらいなのかな? 俺たちも感染してる可能性があるから」
「そうだな……叔父さんがいつ感染したか次第だけど、二三日くらいかな?」
「それまでにワクチンって出来るの?」
聖人に見つめられて、直樹は言葉に詰まった。