おかしな二人
「こっちに来いや」
「はいっ」
言われるままに水上さんの傍に行くと、向かい側のソファに腰を下ろすよう言われる。
あたしは、それに素直に従った。
目の前には、冷静そうに見える表情の水上さん。
けれど、心の中がちっとも見えないその目が、とても恐くて逃げ出したくなる。
まるで、万引きが見つかって、学校の先生に呼び出しでもされているみたいな緊張感だ。
「さっきのやけど……」
「……はい」
「説明、できるか?」
あたしは、こくりと小さく頷いた。
誤魔化す事は、できはない。
嘘をついていたのは、あたしなのだから。
全部正直に話すしかない。
それでこの職を失ったとしても、仕方のないこと。
覚悟をするように、一度深呼吸してから話し始めた。