花火
「先生、最近何か隠してる!……疑いたくないけど……最近会えなかった理由って…………もう、私には飽きたから……?」
「!そんなわけないだろ!?」
急に飛び出してきたリンの不安に、衝撃を受けた。
ていうか、そんなこと思ってたのか?
何で……
「……やだ……っ、私先生のこと好きなんです……っ!離れないで……っ」
リンの告白とその表情にドキッとしてしまったけど、逆に冷静になった。
「……それは、本音?」
「!当たり前です!」
怒ったようにリンが俺を睨む。
それが本当なら、あのことはどう言い訳するんだ?
「……リンこそ、隠してることあるだろ?」
「へ……?」
リンは何のことかわからないと言うように、目をぱちくりさせる。
大きな目に涙を溜めて。
……もうこれで、終わりにする。