花火
 

「……歩いて。部屋行くから」



「!」



先生の低い声が耳に入ると同時に、ぐいっと肩を抱かれる。


半ば引きずられるようにして、私たちは先生のマンションに向かって歩き出した。









──バタンッ


先生の部屋のドアが閉まる。


ドキドキしながら来るはずだった、この部屋。


今の私にはそういうドキドキなんてなくて、ただ上がってしまった息を調えるだけだった。



「……早く入って。」



「あ、」



ぐいっと引っ張られる私の腕。


逆らうことなんてできずに、靴を脱いで部屋にあがった。


そのまま引っ張られて連れてこられたのは、寝室。


あの日のコトを思い出して、赤面しそうになる。



「え……っ!?せんせ、何……っ」

 
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