【完】ヴァンパイアとチョコレート
「でも……!」

「ここにいたらお前も危ない。早く!」

ライルはアンバードを睨みながらそう言った。

「いや……ライル君をおいて行けないよ……」

ミーナは泣きそうになりながらも首を振る。

「なーに二人で話してるのさ?」

アンバードの苛立った声がして剣がライルの頬をかすめる。

素早くよけたライルだったが髪の毛が数本落ちていく。

「!?」

「よそ見してると切っちゃうよ~」

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