いつも同じ空の下で




急いで携帯の中から自宅の電話番号を出して、発信する




『――はい。もしもし今宮です』




しばらくして、受話器の向こうから聞きなれた声がして、伏せていた瞳を一気に持ち上げる

ミズキだ!!




「もっもしもしミズキ!? お母さんいる!? ってか怒ってる!?」




お母さんの怒り様が目に浮かんで、頭から水をかぶった様に、サァーっと血の気が引いた

うちは、とりあえず門限には厳しい家だ




『あぁ、姉ちゃんか。怒ってるって何が? 今日は泊まってくるんだろ?』



私の焦った声を聞いて、何を言っているんだ? と言わんばかりのミズキが電話口で話している

その言葉に一瞬訳が分からず、固まってしまう



「は!? 泊まるって何が!?」

「はぁ? 何言ってるの? ユウキの家に泊まるんだろ? なかなか帰って来ないから、母さんが心配して、さっきユウキの家に電話したんだよ。そしたらユウキがでて、ジュリ今日うち家に泊まっていきます! って言ってたんだろ?」




その言葉を聞いて、ピンとくる

実は今日、親にはヨシキの家に行くとは恥ずかしくて言えなかった私は、ユウキの家に遊びに行く事になっている

ユウキと私の家は、家族ぐるみで仲が良い

だから帰りが遅くて、携帯にも出ない私を心配して、ユウキの家に電話をかけたんだ!!


そして、それを聞いたユウキが状況を把握してくれて、咄嗟にそう言ってくれたんだ


カチカチと頭の中で現状を把握して、口を開く




「あ・・・・あぁ!! そうだったわ。ごめんごめん!! 明日は帰るから」



そう言って、慌てて電話を切った





「どうだった?」



すると、私の横にいたヨシキは心配そうに顔を覗き込んできた

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