いつも同じ空の下で



「ジュリ・・・・だから・・・」




その言葉を聞いて、私は思わずヨシキの手を振り払った

ポタっと涙が落ちて、景色がクリアになる

目の前には、私を見つめるグレーの瞳



カタカタと体が震える




だから―――・・・

その次は、なんて言おうとした?





「ジュリ・・・聞いて」




ヨシキが悲しい顔をして辛抱強く私に話しかける




「聞きたくない!!」




これ以上何も聞きたくない

頭の中は、もう破裂しそうな程パンパンで

心は今にも壊れてしまいそうだった



マイナスの言葉ばかりが浮かぶ

私達の未来に、影が見える

真っ暗な闇に足元を取られる



きっと、私は置いて行かれる

一人ぼっちになる

そんなの、耐えられない






そう思った瞬間、私は走り出していた



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