いつも同じ空の下で

約束





「ジュリ~。次の講義休みだから、どっかでお茶しない?」

「いいね~。この前言ったお店は? あそこのケーキ美味しかった~」





広い大学の校舎の中をユウキと並んで歩く



私達2人は学部は違うものの、同じ大学に進学した

まぁ、腐れ縁ってやつだ



それでも、大好きなユウキとこうやって会える事はとても嬉しい

なんだかもう家族の様な存在になりつつある




大学生になったユウキは、また美しさに磨きがかかり、より一層綺麗になった

高校の時は短かった髪も、今ではふわふわのパーマがかかって、背中を覆っている

大きな大学の中でも目を惹くユウキを、すれ違う人達は振り返っては「綺麗―・・・」とコソコソと話している




アヤカはというと、美容師の専門学校へ進み一昨年一足早く社会人になった

ずっと夢だった美容師になれて、すごく喜んでいた




学生の頃とまではいかないけど、3人でたまに会って近況を報告しあっている

外見は少しは変わったけど、中身は高校のままの2人



今でも私の大事な友達だ


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