いつも同じ空の下で
ピンポーン
ヨシキの家に着き、チャイムを鳴らす
真っ白な家に、綺麗に整えられたイングリッシュガーデン
あの日と変わらない光景なのに、今はひっそりとして見える
ここも思い出が沢山詰まっている場所
アルバムを見て笑ったり
プラネタリウムを見たり
1つになったのも、この場所
零れそうな涙をグッと堪えた
すると
キィと静かに扉が開いて、中からヨシキのお母さんが現れた
真っ白な顔をして
目の縁を少し赤らめながら
少し、痩せたような気がする
「ジュリちゃん。呼び出してごめんなさいね。さ、入って」
はにかむ様にして笑ったお母さんに連れられて家の中に入る
足を踏み入れた瞬間香る、ヨシキの家の香りに、再び胸が締め付けられる
そんな中、必死に泣きまいと歯を食いしばりながら、家のリビングに向かった