いつも同じ空の下で
それからしばらくすると、ヨシキのお父さんがリビングに入ってきた
その姿は、どこか少し疲れている様に感じる
「久しぶりだね。ジュリちゃん」
ヨシキと同じグレーの瞳で優しく見つめてくるお父さん
でもなんだかヨシキに見つめられているみたいで、胸が苦しかった
だから、思わず目を逸らしてしまった
そんな私の前に座って、ゆっくりと話しだしたお父さん
「先日は、ジュリちゃんには悲しい思いをさせてしまったね」
低い、空気を震わせる様なヨシキのお父さんの声
俯く私の体に優しく響く
「―――」
なんて言ったらいいか分からなかった
辛いのはきっと、みんな同じだから
「これは誰の責任でもない。自分を責めちゃいけないよ」
胡坐をかいているお父さんが下を向いて、小さく鼻をすすった
きっと、自分にもそう言い聞かせているのだろう
留学なんて、させなきゃよかったと―――
「はい」
そう思うと、胸にまた込み上げるものがあって、そんな言葉しか出てこなかった