いつも同じ空の下で



「それ、ヨシキからよ、ジュリちゃん。あなたに」

「え!?」



指輪に見惚れている私に、お母さんが驚く事を囁いた




「昨日ね、イギリスのおじいさんが持って来てくれたの。あの子イギリスにいる時にそれを作ってもらっていたみたいなのよ。でも帰国する時までに間に合わなかったみたいで・・・」



優しく私の心を撫でる様に話すヨシキのお母さん


ヨシキが私に話す時とよく似ている

心が穏やかになっていく


私は思わず、手の中に納まっている小さな箱を握りしめた




「きっと、あの子それが届いたらジュリちゃんに渡すつもりだったのね・・・指輪の内側を見てみて」



私の膝に手を添えて、優しく、ゆっくり話すお母さん

私は涙を堪えながら、言われた通りキラキラと光る指輪の内側に目をやる






〝WE’LL BE HAPPY TOGETHER″ 







「2人で幸せになろう。って意味よ」



そう言うお母さんの瞳には、涙が零れそうな位溜まっていた





――もう、涙で前が見えなかった


胸が張り裂けそうだった





ヨシキ



ヨシキ



ヨシキ



ヨシキ






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