anjel
ああ、もう。
学校で、泣きたくなかったのに。
泣いたらダメって言い聞かせてたのに。
先輩たちの言葉で、簡単にダムが崩れていくなんて。
ボロボロとあふれ出す涙を止めようとしても、
まったくとまってくれない。
むしろ、先輩たちの顔を見ると、さらに涙が溢れてくる。
先輩たちを見ると、ほっとして、安心して。
必死に保っていた緊張の糸が、緩んでしまった。
気を張って、頑張って、
それでも何だか出来ていないような気がして。
自分の中のモヤモヤに押しつぶされそうだったのに。
先輩たちの側で涙を流していると、
そのモヤモヤが消えていくような感じがする。
「幸望、そろそろ泣き止め」
「翔~女の子にはもっと優しく言わなきゃ~」
「亮二は甘過ぎだって。
な、瑞希」
「奏多の言うとおりだね」
「瑞希までひどくない!?」
泣いてる私を放って言い合いをするところも、
先輩たちらしい。