銀色の蝶の香り
ガララッ────
プンとにおう畳のにおい。
このにおい好き…落ち着く……
「ほれ、ここに座れ。」
雅に言われた通りに雅の左隣の座布団の上に座る。
「よしじゃあオレが説明するね~」
─鹿文の説明によると、銀(シロガネ)っていうのは雅が総長についてる暴走族。猪崎君は副総長。鹿文君はNo.3。
"姫"っていうのはそのグループ全員の彼女的存在。
"姫"が居るのと居ないのとその志気が違うみたい。
他の有名な暴走族は鬼竜(キリュウ)、白虎(ビャッコ)、椿(ツバキ)。
そのどれもは"姫"と呼ばれている人が居るらしい。
─「そして"姫"に重要なことは、仲間全員に慕われること!彼女的存在だから嫌われてはイケないの。」
「……」
「今絶対めんどくさいって思ったでしょ 。」
と、猪崎君。
そりゃそうだ。
誰が好き好んで暴走族なんかにはいるか。
「大丈夫!かおりん美人♪」
と、鹿文君
いや、美人じゃない。
例え美人だとしても暴走族なんかにはいらない。
「でも私は─「拒否権はねぇ」
「は?」
「俺が言ったんだ。拒否権はねぇ。」
「でも─「その眼鏡と髪ゴムダメだ。外せ。」
「だから─「外せ。」
「…あの─「聞こえなかったか?外せ。」
コイツッ……!
自己中でオレ様な癖に…私の話なんて聞こうともしない! !
この銀髪野郎ッ…!
とか思いながらしぶしぶ私は眼鏡と髪の毛を一束にしてたゴムをとった。
「…」
…そしてまたガン見か。
なんか言えよ銀髪野郎…。
鹿文君がクスクス笑ってるけど気にしない。
どうせ私はブスですからしょうがない。
「とにかく皆に会わせるぞ。」