.゚*Milky Way*゚.
着替えて車に乗り、救急病院へ向かう。

大丈夫と言っていた私だが、車に乗る前よりも体調は悪化しぐったりしていた。

熱もさっきより上がっている気がする…。


私は助手席から雨上がりの景色を見つめた。

雨、あんなに降っていたのに…今は嘘のように止んでいる。


窓から目をそらし、隣でハンドルを握るママにそっと視線を向けると、少し疲れたママの横顔が目に入った。

私の心は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。胸がぎゅっと締め付けられ、苦しい。

ママ…ごめんね。


ママから視線を外し、また窓の外を見る。

景色がどんどん流れていく。
真っ暗な中に見える、街の灯り。
一瞬で追い越し、通りすぎていく。まるで時の流れみたいだ。
毎日があっという間に過ぎていく感覚に似ている。


…………。


どんなことがあっても、どんな想いになっても、泣いていても、笑っていても、時だけは過ぎていく。

まるで何事もなかったかのように…過ぎていってしまう。
< 101 / 148 >

この作品をシェア

pagetop