.゚*Milky Way*゚.
「ただいま」
「おかえりなさい」
玄関を開けると、ママが出迎えてくれた。
今日はお仕事お休みだったんだ。
「帰り遅いから、心配したのよ」
「ごめん。今日はちょっと居残りしてて」
「そう。ご飯準備してあるから、早く食べなさい」
「うん、ありがとう」
私は着替えるために一旦自分の部屋へ向かった。
着替え終わり一息つくと、窓の外を見る。
さっきまで叶斗くんと二人、見上げていた星空。
叶斗くんは危ないからと言って、わざわざ家まで送ってくれた。
本当に、何から何まで、叶斗くんは優しい。
その優しさに、甘えてしまいそうになる自分が…少し怖い。
さっきまで澄んでいた星空が、歪んで見えた。
それはきっと、私の気持ちのせい。
一人になると、いつもこうだ。
いつもいつも…ふとした瞬間に、暗い気持ちになる。