.゚*Milky Way*゚.


「ただいま」

「おかえりなさい」

玄関を開けると、ママが出迎えてくれた。

今日はお仕事お休みだったんだ。


「帰り遅いから、心配したのよ」

「ごめん。今日はちょっと居残りしてて」

「そう。ご飯準備してあるから、早く食べなさい」

「うん、ありがとう」

私は着替えるために一旦自分の部屋へ向かった。


着替え終わり一息つくと、窓の外を見る。

さっきまで叶斗くんと二人、見上げていた星空。

叶斗くんは危ないからと言って、わざわざ家まで送ってくれた。

本当に、何から何まで、叶斗くんは優しい。

その優しさに、甘えてしまいそうになる自分が…少し怖い。


さっきまで澄んでいた星空が、歪んで見えた。

それはきっと、私の気持ちのせい。

一人になると、いつもこうだ。

いつもいつも…ふとした瞬間に、暗い気持ちになる。
< 21 / 148 >

この作品をシェア

pagetop