.゚*Milky Way*゚.
と、扉が開く音が耳に入りハッとする。

いけない、ボーッとしてた。
バイト中だってことをすっかり忘れていた。


急いでレジに向かい、いらっしゃいませと声を出す。


すると、そこには。

「聖愛ちゃん!と、叶斗くん…」

叶斗くんの姿を見たとたん、胸が大きく跳ね上がる。

なんで…なんで叶斗くんが…?

目が合うと叶斗くんはニコリと笑顔を浮かべた。

その笑顔にまた胸が大きく跳ねる。


「こんにちは。夕芽ちゃんのお仕事ぶりを拝見しに来ましたわ」

「は、拝見…?」

思わずマヌケな声が出る。


「ええ。そうですわよね、月ヶ瀬くん」

そう言って、聖愛ちゃんが笑うと、


「前に買いに行くって夕芽さんと約束したから。それでお店に向かってる途中にたまたま有栖川さんと会って、一緒に来たんだよ」

「つまりは、そういうことですわ」

と、パチンとウインクをする聖愛ちゃん。


叶斗くん…書類整理の日の会話、ちゃんと覚えててくれたんだ。
約束ってほどのことでもなかったのに…社交辞令じゃなく、本当に来てくれた。

嬉しい…。
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