.゚*Milky Way*゚.
「あ…ありがとう」

嬉しくて、大袈裟なほど嬉しくて…なぜか涙が込み上げてきた。

こんな単純でバカみたいな自分に、自分でもビックリ。

ここで泣いたら変な人になってしまう。だからぐっと涙をこらえた。


「月ヶ瀬くん、本当にここのお弁当は美味しいですのよ。それに…夕芽ちゃんのエプロン姿、とても似合っていらっしゃいますでしょ?夕芽ちゃんはお店の看板娘なんです!」

「…!そんなんじゃないから」

聖愛ちゃん、また恥ずかしいこと言って…。


「ほんとよく似合ってるね。看板娘なのも納得だよ」

爽やかな笑顔で叶斗くんにそう言われ、頬がぽっと熱くなる。

なんて答えたら良いのかわからず、そのまま黙りこんでしまう。


「でわ私はいつものカルボナーラのパスタにしますわ」

頬を赤く染めた私に、ニコニコと明るい声で言う聖愛ちゃん。

そのおかげで恥ずかしさが少し紛れた。


「聖愛ちゃん、パスタ好きだもんね」

「ええ。月ヶ瀬くんは決まりました?」

「んー…」

メニューを見ながら悩む叶斗くん。なんだかその姿がとても可愛く見える。
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