.゚*Milky Way*゚.
相合い傘
放課後。


「うわぁー…どしゃ降り」

ザーザーと勢いよく降る雨を見つめながら、思わず独り言を呟く。

私は昇降口の前で呆然と立ち尽くしていた。

そんな私には目もくれず、みんな当たり前のように傘をさして帰っていく。


どうしよう…。
もー、なんで傘持ってこなかったんだろう。

雨が止むまで待ちたいけど、今日はバイトが入ってる。このまま止むのを待ってたら、遅刻しちゃう…。

でも、この状態で出たら絶対びしょ濡れだ。

少しでも弱まってくれないかな…。どんよりした空を祈るように見つめる。

だけど思いとは裏腹に、雨は一向に弱まる気配がない。


ダメだ…。
もう行かないと間に合わない。

意を決して雨の中に飛び出そうとしたその時。


「夕芽さん…?」

後ろから聞こえた声に、ピタリと足を止める。


この声は…

振り返るとそこには予想通り、叶斗くんがいた。


「凄い雨だよね」

「だね…ほんと凄すぎて困っちゃった」

叶斗くんの言葉に、苦笑いで返事をする。
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