透明な君
それから…


「…だから私、自信ないよ…もう死にたい…」



俯く少女の頭をポンポンと撫でて



「そう…辛かったね。」


「……あ」



わああああ…っ



泣き出した少女を抱きしめながら


「辛かったね。苦しかったね…」


背中をさすりながら
気持ちを共感させた。






現在、この子のように
十代のうちから
死にたいほど苦しんでいる子は全国に何万人いるんだろう…?


そのSOSに気づいてもらえない悲しみなんて
あってはいけない。



家族でも
友人でも

恋人でも…


誰でもいいから
支えてあげてほしい。


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