透明な君

「ハルキ…先教室行ってて」


この後
教室の片付けをしなければいけなかった。


明日は土曜日といえど
そのままにしておくわけにはいかない。


ガラスはそのままにして業者が替えてくれるそうだ。


みんなの机を元に戻して、散乱した教科書類を片付けなくてはならない。

破いてしまった教科書は捨てて、
国語の先生の手元にある余っている教科書をもらってもこなくてはならなかった。


「で…でも、ヒトミちゃんなんか変だったよ?放っといていいのかなぁ?」


「ヒトミは俺が連れてくから、先行ってろ」


なんとなく
断れない雰囲気で

うっ…うん

と言うしかなかった。
僕にはヒトミちゃんをなんともしてあげられないし…。

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