やっぱり愛おしい
なんて綺麗なんだろう。
ネクタイを緩めている藤堂課長を見た途端、喉仏と鎖骨が何だかとても綺麗で、思わず私の胸がドキッとした。

「何だ?どうかしたか?疲れたか?」
つい見惚れていた私は、藤堂課長に声をかけられて我に返った。

「あっ、いえ何でも……いただきます。」
私は慌てて首を横に振ると、大好きな藤堂課長から初めてもらったミルクティーを頂いた。
「あっ、おいしい。」
疲れていたからか、ミルクと砂糖の甘みが体に染み渡った。

「課長、ありがとうございました。ごちそう様でした。」
しばらくしてすべて飲み終わった私は、缶をデスクに置くと、立ったまま私を見下ろす藤堂課長にお礼を言った。

すると
「別に、礼には及ばない。それより……。」
同じく近くのデスクに缶を置いた藤堂課長は、突然どうしたのか、座っていた私の右肩に手を置いた。

えっ!?何!?
右肩に置かれた手を見ながら、藤堂課長の方に向いた瞬間に私は固まった。
なぜならそこには、かなり近い距離で私を睨みつけるように覗き込む藤堂課長の顔があったからだった。
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