やっぱり愛おしい
「おい……言えよ。」
藤堂課長は私の返答をなおも求める。

私はドキドキしながらも考える。
藤堂課長は、私が川田さんや柴田さん、井上さんと一緒に行動していることに嫉妬してくれていた。
課長は私のことが好きだと言ってくれた。
でも、私はこの言葉を信じていいの?

「あの、その……藤堂課長は非の打ち所がない人だから、私なんかを本当に好きなのかって、私は何だかまだ信じられないです。」
至近距離のまま、唇をなぞられたまま、ドキドキと緊張を抑えながら、私は目の前の課長に対して不安を投げかけた。

すると
「田村、お前はまだ俺を疑ってるのか?
そうか……疑ってるのか……わかった。
じゃあ、疑り深い小悪魔のお前には、直接教えてやらないといけないな。」
課長はそう言ってクスリと笑うと
「俺の告白に応えられないなら、俺がほしいと言えないなら、好きだと言うまで
ずっと俺がお前の唇に直接聞いてやるよ。」
と、そのまま顔を近づけた課長は、私に噛みつくようなキスをした。







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