やっぱり愛おしい
「かちょ……んんっ!!」
藤堂課長に唇を塞がれて、私は目を見開いた。
課長の唇が私の唇をむさぼっていく。
ワイシャツから香るコロンの匂いに鼻を掠めるタバコの匂い。
私の大好きな課長の香り。

やがて唇が離れて見つめ合う私たちに、再び課長の親指が私の唇をなぞっていく。
「……課長。」
呟くように課長の名前を呼ぶと
「どうした?」
課長は口角をあげながら、まるで悪魔のように意地悪く笑う。
私のココロはジワジワと課長の唇を追ってしまう。

そんな私を試すように
「もっとしてほしいんだろう?
俺からのキスが足りないんだろう?」
藤堂課長は私を見つめた。

足りない、もっとほしい。
でもはずかしくて言えない。
「おい、言えよ。素直に言えばたくさんしてやるよ。俺を焦らしてきた小悪魔のお前なら言えるだろう?
それともやめるか?
なあ……決めろよ。」
私をさらに見つめる課長の瞳に、もう私の答えは決まっている。



















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