やっぱり愛おしい
藤堂課長こと、貴晶さんの彼女になって一年数ヶ月の月日が過ぎた。
お互いを「貴晶さん」「茉優莉」と呼ぶようになり、貴晶さんはオフィスではミスには容赦なく怒鳴り、怖いのは相変わらずだった。
でもプライベートでは、悪魔のように意地悪な笑みを浮かべながらも、ドキドキするほど、あふれるくらい愛おしく思うほど、優しい瞳で見つめられたかと思えば、時には激しくて余裕がなくなるほど、私のココロとカラダにたくさんの愛をぶつけて、与えてくれた。
あれから貴晶さんの言うとおり、私は営業部の井上さんから告白された。
でも私には貴晶さんがいるから
「交際している男性がいる。」
と、ちゃんとお断りした。
同期で友人の麻ちゃんこと、荒井麻美(あらい・あさみ)には、藤堂課長と交際していることを打ち明けた。
相手が相手だけに、麻ちゃんはとても驚いていたけれど
「憧れていたって言ってもんね?良かったね!!」
と、とても喜んでくれた。
交際を隠さなくてもいいと、
貴晶さんは思っていたみたいだけど、課長の立場を考えて私が止めたから、社内ではほぼ秘密の恋愛だけど、私は貴晶さんの愛情やすべてに何の不安も一切なく、毎日愛おしく思っていた。