やっぱり愛おしい
貴方の言葉が甘い痺れとなって、私の全身を走っていく。
そんなことも今の私には愛おしい。

「ああ……貴晶さん、もっと愛して。」私は貴方がほしくてたまらない。

「どうした?今日はやけに積極的だな?
久しぶりだから寂しかったか?
別に俺は、お前に頼まれなくても、好きなだけ、ほしがるだけ愛してやるよ。」
そう言って少し顔をゆがませながら、愛情を強める彼の背中に
「あぁ……んんっ。」
たまらず私はしがみつく。

「愛してる茉優莉……もうダメだ。」
貴方は最後の追い込みをかける。
「ああっ、あぁん……貴晶さん。」
「茉優莉、茉優莉……あぁ、愛してる!!」
その言葉を聞いた瞬間、私は真っ白な世界に入った。
貴方のたくさんの愛情をココロとカラダに刻み込みながら……。

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