やっぱり愛おしい
ふと目が覚めると、外はまだ暗い。
ベッドサイドに設置してあるデジタル時計に目を向けると、まだ夜中の三時だった。
どうやら私はいつものように、激しく愛された後、意識を飛ばして眠ってしまったらしい。
私の腰のあたりに回された貴方の右腕が、私が少しでも動く度にギュッと無意識に引き寄せられる。
まるで離さないと言わないばかりに。
オレンジ色のベッドランプに照らされた貴方の寝顔は、見惚れるほど色気がある。社内でも一番の男前だと言ってもいいぐらい素敵な貴方が、なぜ私を好きでいてくれるのかな?って、いつも不思議に思ってた。
でも今の貴方は、私を抱きながらも、あの女性との未来を考えていたの?
貴方の夢の中で今は誰が映ってるの?
けど…今となってはもういい。
もう私は決めたんだ…。
だから今だけは、この温もりに酔いしれたい…。
「貴晶さん、私を裏切るなんて酷いよ。」
そう呟きながら、私は彼の胸元に擦り寄って再び目を閉じた。