【完】キセキ~君に恋した時間~





俺をみつけたとたんに、きゃーっと騒ぎ
だす女の子達。



キャッキャキャッキャと目の前で騒がれ
て、俺はどうしたらいいのかわからず、
ただただ固まっていた。



「どこ高ですかー?」


「美海ちゃんとはいつからの知り合いで
すかー?」


「写メっていいですかぁ?」



矢継ぎ早に飛んでくる質問。



しかも最後、写メって言ったよね?なん
かそれ、俺が珍獣みたいじゃね?



どうしたらいいんだろう、と固まってい
ると、美海が助け船を出してくれた。



「これ、私の幼なじみだから!ちょっと
人見知りだから、あんまりがっつかない
であげてね」



美海がそう言うと、そうなんだぁ、と残
念そうに少し離れてくれた女の子達。



「じゃあね、また明日っ!」



美海はそう言うと、俺の腕を引っ張って
走り出す。





< 208 / 278 >

この作品をシェア

pagetop