【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
見たことのない天井が霞む目に写った。


少し横を向くと、後ろ向きの女性が、服をたたんでいる。


もう一度目をつぶり、記憶をたどると、憲吾と届けを出すのは来週2日にというところから、思い出せない。


目を開くと、左腕には点滴が入っている。


ここは病院?


「気がつかれましたか?柴崎主任…」


会社の女子社員、相原瑞希が声をかけた。


「どうして俺はここに?」


「柴崎主任の友人の筒井さんという方が、電話の最中に話しが途切れてしまったと心配されて、会社の方に電話を下さったんです。私たまたま、今朝早く会社にいて、電話を取ったものですから、社宅管理人の方に開けてもらって、中に入ったら、裸のまま倒れられてまして…救急車でこちらまで…」
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