【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「斉藤医師から、一通りの内容説明を受けています。相原さんの病状の場合、原因がはっきりしていないこともあり、ストレスや食事は、十分に気をつけるようにと指示が出ています。今回こちらに来られたのは、婚約者柴崎さんのお父様の容態が悪く…と聞いてますが…」


「はい…先ほど様子見てきました。先生の話しだと…あまり良くありません…」


「相原さん、約束しましょう。お父様のお見舞いには、これから行った後は、様子を見てからということ。もしも…柴崎さんにこんな言い方は失礼なのですが…もしもお父様に何かあったとしても、ここから祈ることにしましょう…目の前の現実を相原さんが、どう受け止めるか…斉藤医師は長年診察してきて、無理と判断したようです。わかりますね…」


瑞希は返事をしないで、祐輝に助けの視線を送る。


祐輝も困った表情を見せたが、静かに瑞希に向かって答えた。
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