【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「今日は両親に、結婚の報告をしよう。瑞希が元気でいないと…オヤジも悲しむよ。絶対元気に…また会えるから…瑞希頼むな。オヤジ元気になるよう祈ってな…」


「う…うん…」


「相原さん、お父様が元気になってきたら、外出の許可も必ず出しますからね。ただ、今の状況での約束です…」


祐輝も瑞希を見つめながら、さとすように、うなずく…


「わかりました…先生」


外出の許可がおりて、祐輝と歩き出す。


通り道に菓子店を見つけると、手土産として、日持ちのする菓子を買い求めた。


瑞希は若いのに、よく気がつく。


祐輝は瑞希の心配りが好きだった。


店を出て、歩きはじめると祐輝は話し出した。


「今回のことは、憲吾君にも晴香にも、話しはしていない。たまたまオヤジの病状で紹介をうけたのが、二人が住む近所でね…」
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