【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「お仕事を辞めてこちらに?」


「はい…父親の会社を継ごうかと…」


「そうですか。わかりましたよ。斉藤医師と相談しておきましょう。これから長いお付き合いになりますね。頑張っていきましょう」


「はい…ありがとうございます」


薬をもらって、瑞希の手を取って外に出た。


顔色も良く、笑顔の瑞希に、祐輝も嬉しかった。


「瑞希、先生とね結婚に向けての話しをしたんだ。妊娠はしないようにって。時間かけて考えていこうって…先生の言ってくれた意味わかる?」


「もしかして…祐輝に愛されてもいいってこと?」


照れながら祐輝はうなづいた。


空には雲がなく、小鳥のさえずりが聞こえる。


朝の慌ただしい毎日から解放されている二人には、時がゆっくり流れているように感じられている。
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