【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「今日、会社に電話して、辞めること伝えるけど…いいかい?中舘医師には、斉藤医師に代わって瑞希を見てもらえるよう頼んでみたよ。本当にこっちに来て大丈夫かい?」


「何だか、こっちの空気私に合うみたい。心地いいの。お母さんもお父さんも傍にいてくれるし、私もここに住みたい」


「ただ、俺の田舎はここからは少し遠いんだ。父親の仕事は、ここから1時間位の所にあってね…病院の事も考えると、住むところも考えてみないと」


「祐輝に任せる…私は祐輝と一緒にいられるだけで嬉しいから…でも、ずっと会社で頑張ってきたのに…辞めて後悔しない?」


「少しゆっくり生きてみたいって思うんだ。瑞希の体調も心配だし、オヤジの会社なら自由がきくからね。瑞希の体治してやりたいんだ」


「祐輝…どうして?どうしてそんなに優しいの?」
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