【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「こちらこそ…突然来て、変にお気遣いさせてしまってごめんなさい。私大丈夫ですよ。これからも色々お世話になります」


「祐輝さん、本当にいいお嬢さんに出会えたのね…私も嬉しいわ。幸せになってね…って私が言うのも変ね~フフフッ」


「父の様子は…」


「入ってみて~びっくりするわよ~」


病室に入ると、父親は目を開けていた。


酸素マスクは取られている。


「父さん…祐輝だよ。わかる?」


「わかるよ…」


「えっ!父さん話せる…の?」


「お父さんね、左手左足にマヒ残るみたいだけど、まだ上手に話せないけど、リハビリで話しはできるって。記憶もちゃんとあるわよ」


「本当に!良かった~良かったよ父さん…」


祐輝は泣いて父親の右手を握りしめた。
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