【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
注文を終えると、祐輝は瑞希に言う。


「瑞希トイレ行っておいで。むくみはないかい?体調悪かったら、病院に戻るからね」


「いやだ!今日は祐輝とうるんだもん」


「じゃあきちんと言うこときくこと」


「は~い」


瑞希がトイレに行くと、懐かしく思いながら、景色を眺めていた。この蕎麦屋は、よく来ていた。


会社の近くだったので、一人で来ては急いで食べて、仕事に戻っていた。


今思えば、必死すぎて、仕事以外のことは、あまり考えたことがなかった気がする。


外の景色だって、何度も見ていたはずなのに、あんなに大きな木があっただろうか?と驚く…


瑞希がニコニコして戻ってきた。


「ちゃんと、おしっこの量でてるかい?」


「プッ…祐輝声大きい~私子供じゃないんだから」


「ごめん…」


「大丈夫~正常!」


「そうか~」
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