【続編】スパイシーな彼～彼女が生きた証愛した瞬間

食べ始めると、祐輝は静かな声で話し始めた。


「瑞希…オフクロには病気のこと言わない方がいいと思うんだ…」


「どうして？受け入れてもらえないから？」


「オフクロ、見ての通り白黒はっきりさせたいタイプで、悪気はなくても、相手に不快に感じること言っちゃったりするんだ。もし、瑞希がそれで嫌な思いしたら困るし…結婚反対されたりしたら嫌だから…」


「やっぱり反対されるかな…一番は子供が生めるかよね…」


「俺は子供なんていいよ…瑞希さえ傍にいてくれたら…」


「そんな訳にはいかないわ～祐輝一人っ子でしょう。孫をがいたらご両親も喜ぶ…祐輝だって…もしも…私が先にいなくなっても、子供が支えになってくれるでしょう…」


祐輝は持っていた箸をパチン…とテーブルに置くと少し怒ったように言った。