【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「バイ菌入ったら、困るからシャワーしておいで。ちょっと出血してるから、傷ついてると思うんだ」


「うん…」


瑞希がシャワーを浴びる音を聞いて、祐輝は自分の中にこんな自分がいたことに驚いていた。


男女の触れ合う瞬間は、男性が欲求を満たした時点で終わりと思っていた。


でも、今瑞希を抱いて触れて、自分の欲求を最後まで満たすことなく瑞希と触れ合って…


それでいて、愛しあったことに満足できている…


本当に大切な人


そう思えるから、どこか違う部分で瑞希を感じ、守ってあげなくてはという感情が先に立つ。


だからといって、元妻晴香を愛していなかった訳ではない。


どこかで、愛する感情の違いを感じ、眠っていた自分の不思議な感覚に驚いていた。
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